Do a Front AIR 2026 雪舟からの手紙

Do a Front AIR 2026
雪舟からの手紙

雪舟が滞在した雲谷庵をはじめ、ギャラリーシマダ、木町ハウス、秋吉台国際芸術村など、さまざまなアーティスト・イン・レジデンスが生まれてきた豊かな文化土壌をもつ山口で、「Do a Front AIR 2026 雪舟からの手紙」を開催します。
今年度は、フィリピン、インドネシア、日本から3名のアーティストを迎え、地域のコミュニティ拠点である洞春寺を中心に滞在制作を行います。
雪舟の時代から続く伝統文化や地域資源に触れ、地域の人々と交流しながら、それぞれの視点でリサーチや創作活動を展開します。
滞在期間中には、アーティストと地域の方々が「同じ釜の飯を食べる」朝ごはん会を開催します。
また、11月21日から23日には洞春寺でオープンスタジオを開催し、ワークショップやスタジオツアーなどを通して、滞在の過程で生まれた作品や活動を地域にひらきます。
異なる文化や背景をもつアーティストが山口で暮らし、人と出会い、対話を重ねることで、この土地にどのような新しい視点や関係が生まれるのでしょうか。
日々の暮らしと制作が交わるアーティスト・イン・レジデンスの時間を、ぜひ一緒にお楽しみください。

コアタイム期間

2026.11.3 (Tue・祝)~11.25 (Wed)

滞在場所

洞春寺
山口県山口市水の上町5-27

招聘アーティスト

ネオ・マエストロ(Neo Maestro / フィリピン)

滞在期間: 2026年10月23日(金)~11月25日(水)

Neo Maestro(ネオ・マエストロ、1991年生まれ)は、マニラを拠点に活動するビジュアルアーティスト。オカルト、スピリチュアリズム、民間信仰や慣習、怪談などから着想を得て、映像、テキスト、インスタレーションによる作品を制作している。
継続的に取り組んでいるプロジェクト「Don't Sweep at the Wake」では、滞在する土地に伝わる怪談や幽霊にまつわる物語を、人々が聞き、語り合い、さまざまな方法で探求する場をつくっている。
これまでフィリピン国内外の複数の地域で同プロジェクトを展開してきた。また、マニラを拠点とする映像プラットフォーム「Lost Frames」のメンバーとしても活動している。


テディ・エン(Tedi En / インドネシア)

滞在期間: 2026年11月2日(月)~12月3日(木)

インドネシア・西ジャワ州ジャティワンギを拠点とする音楽家、作曲家、楽器制作者。Jatiwangi art Factory(JaF)の音楽活動を牽引し、地域の瓦づくりや土の文化から着想を得た楽器制作と、住民との共同演奏に取り組む。
瓦を打ち鳴らす音楽祭「ランパック・ゲンテン」では、1万人規模の合奏を指揮。バンド「LAIR」でも活動する。OneBeat(2016年)、JaFの一員としてドクメンタ15、トロント・ビエンナーレ(ともに2022年)に参加。
日本では、Do a Front(2023年)での市民参加型音楽制作や、山中suplex(2025年)での滞在制作を行っている。


辰巳 量平(Ryohei Tatsumi / 日本)

滞在期間: 2026年10月23日(金)~11月25日(水)

「ふつか(二日印刷)」として大阪・兵庫を拠点に、シルクスクリーン印刷を軸とした活動を行う。印刷スタジオを運営しつつ、人や場所との関わりから生まれる表現を探っている。
2025年より、一時的なプリントスタジオをひらき、その場所で出会う風景や出来事を手がかりに印刷物を制作する「スポットプリント(特色)」を開始。土地に滞在し、その場所ならではの印刷物を生み出している。

Jatiwangi art Factory × Do a Front Artist Exchange Program

Do a Frontとインドネシア・西ジャワを拠点とするJatiwangi art Factory(JaF)は、2022年よりアーティスト交換プログラムを実施しています。
2022年には、Jatiwangi art FactoryからArie Syarifuddinを山口に招聘し、Do a Frontから陶芸家・舛井岳二をJatiwangiへ派遣。2023年にはTedi ENを山口に招聘し、「Kawara Embassy in Yamaguchi」を実施しました。
Do a Front AIR 2026では、この交換プログラムの一環としてTedi ENが再び山口に滞在し、地域の文化や人々との交流を通してリサーチと制作を行います。

Jatiwangi art Factoryは、2005年に設立されたコミュニティベースの組織です。現代美術や文化的実践を、形式やアイデアの両方において農村地域の地元の生活とどのように関連付けることができるかを検討することに重点を置いています。

トークプログラム

アーティストを地域に迎え、ともに時間を過ごすことで、どのような関係や表現が生まれるのでしょうか。
各地でアーティスト・イン・レジデンス(AIR)を実践するゲストと、「雪舟からの手紙 Do a Front AIR 2026」に参加するアーティストを迎え、AIRを「つくる側」「滞在する側」、そして「ふたたび訪れる側」それぞれの視点から考えます。
小さなAIRをどのように始め、続けていくのか。アーティストと地域の出会いから何が生まれるのか。そして、一度の滞在から始まった関係は、その後どのように続いていくのか。
それぞれの経験や試行錯誤を共有しながら、地域でアーティストを迎えることと、AIRから生まれる関係の可能性を考えます。

《小さなレジデンスをひらく―アーティストを迎える、滞在する、再び訪れる》

日時

2026.11.8 (Sun)
14:00~16:00

会場

クリエイティブ・スペース赤れんが

ゲスト

会田 大也(YCAM アーティスティック・ディレクター)
東方 悠平(アーティスト)
坪井 あや(ファンダメンタルズ)
滞在アーティスト: テディ・エン、ネオ・マエストロ、辰巳 量平
モデレーター: 藤川 哲(山口大学人文学部教授)
通訳: サンドラ・ベルギアヌス

《知らない土地で、暮らしてみる―滞在制作からはじまること》

日時

2026.11.21 (Sat)
17:00~18:30

会場

洞春寺
山口県山口市水の上町5-27

ゲスト

服部 浩之(青森公立大学 国際芸術センター青森 館長)
滞在アーティスト: テディ・エン、ネオ・マエストロ、辰巳 量平
モデレーター: レオナルド・バルトロメウス(山口情報芸術センター[YCAM]キュレーター)

交流イベント

《朝ごはん会》

日時

11/3 (Tue・祝) 10:00~11:00 日本の朝ごはん(辰巳 量平 / 助っ人 末廣 英里)
11/8 (Sun) 10:00~11:00 フィリピンの朝ごはん(ネオ・マエストロ)
11/15 (Sun) 10:00~11:00 インドネシアの朝ごはん(テディ・エン)
11/22 (Sun) 10:00~11:00 世界の朝ごはん(ピリカタント)

会場

洞春寺
山口県山口市水の上町5-27

参加費

各回 1,000円/人
数量限定・予約不要

内容

アーティストと地域の方々が「同じ釜の飯を食べる」朝ごはん会。
食事をともにしながら、アーティストと地域の人々が交流する時間です。

《オープンスタジオ》

日時

2026.11.21 (Sat)、11.22 (Sun)、11.23 (Mon・祝)
13:00~17:00

会場

洞春寺
山口県山口市水の上町5-27

入場料

無料(予約不要)
Free admission

内容

滞在制作の過程で生まれた作品やリサーチ、活動を公開します。
オープンスタジオ期間中には、参加アーティストによるワークショップやアーティストトーク等の関連プログラムを予定しています。
詳細は決まり次第お知らせします。

《スタジオツアー》

日時

2026.11.21 (Sat)
13:30~14:30

会場

洞春寺
山口県山口市水の上町5-27

入場料

無料(予約不要)
Free admission

内容

参加アーティストとともに会場をめぐり、滞在制作の過程や作品について紹介します。
モデレーター: 会田 大也(YCAM アーティスティック・ディレクター)
通訳: サンドラ・ベルギアヌス

《関連事業 梅田哲也ライブパフォーマンス「のとコンタクト」》

日時

2026.11.21 (Sat)
19:00~

会場

洞春寺
山口県山口市水の上町5-27

内容

能登半島地震の復興や世界の平和を強く願い、アーティスト・梅田哲也氏をお招きし、ライブパフォーマンスを行います。
山口にて能登への想いを共鳴したいとの願いから、震災からまもなく三年を迎える能登半島地震への支援事業を実施します。
(洞春寺 深野宗泉)

《ライブパフォーマンス》

日時

2026.11.22 (Sun)
15:00~16:00

会場

洞春寺
山口県山口市水の上町5-27

入場料

無料(予約不要)
Free admission

内容

インドネシアのJatiwangi art Factory(JaF)から滞在するTedi ENによるライブセッション。
山口での滞在を通じて、地域の人々との出会いや交流から生まれる、一日限りの表現をお楽しみください。
また、JaFと交流のある梅田哲也によるライブパフォーマンスも予定しています。

出演

テディ・エン、梅田 哲也 等
料理: カーネル食堂

ゲスト・出演者

会田 大也

1976年生まれ。山口情報芸術センター[YCAM]学芸課長。ミュージアム・エデュケーター、現代美術家。東京造形大学、情報科学芸術大学院大学(IAMAS)卒業。東京藝術大学大学院映像研究科博士後期課程映像メディア学専攻単位取得退学。
2003~2014年、YCAMエデュケーター。2014~2019年、東京大学大学院GCL特任助教を経て、2019年より現職。あいちトリエンナーレ2019/国際芸術祭「あいち」2022キュレーター(ラーニング)を務める。現代美術家としての作品が京都国立近代美術館に収蔵されている。


東方 悠平

1982年札幌市出身。2023年、東京藝術大学大学院映像研究科博士後期課程映像メディア学専攻修了。芸術実践における「遊び」を手がかりに、プロジェクト型の作品制作を行う。
2017年より青森県八戸市に在住し、AIR-Hを主宰。小規模なアーティスト・イン・レジデンスプログラムを運営し、2019年にはフィリピンからアーティストのネオ・マエストロを招聘した。
2021年、文化庁新進芸術家海外研修制度によりベトナム社会主義共和国に滞在。2025年より栃木県に拠点を移し、宇都宮大学共同教育学部助教として美術教育にも携わる。


坪井 あや

科学者とアーティストが、互いの探究に触れ、長く交流する仕組みをつくっている。立教大学社会学部、Chelsea College of Art(BA Fine Art)卒業。2014年より東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構でパブリックプログラムを担い、アーティスト・イン・レジデンスを実施。
かたわら2020年、有志とファンダメンタルズ プログラムを開始。公募、パートナーを見極める場「バザール」、交流の途中を開く「フェス」、ジャーナル「ファンダメンタルズ レターズ」などを企画・運営する。
東京での3年を経て、2025年からは山口で開催し、高校生や市民とのプログラムで、探究の入口と途中を地域に開こうとしている。


藤川 哲

美術史家。東京大学大学院人文科学研究科修了。群馬県立近代美術館主任学芸員を経て、2013年より現職。共著に『ビエンナーレの現在』(青弓社、2008年)、『キュレーションの現在』(フィルムアート社、2025年)など。主な研究分野は芸術祭や国際美術展。


服部 浩之

キュレーター。早稲田大学大学院修了(建築学)後、秋吉台国際芸術村や国際芸術センター青森[ACAC]などで約10年間アーティスト・イン・レジデンスに従事。フリーランスを経て、秋田公立美術大学や東京藝術大学などで芸術教育に携わる。
主な企画に「近くへの遠回り」(ウィフレッド・ラム現代美術センター、2018)、第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館展示「Cosmo-Eggs|宇宙の卵」(2019)、アートサイト名古屋城「あるくみるきくをあじわう」(2024)。著書に『蒐集がアートになるとき』(秋田魁新報社、2026)がある。
現在、愛知県立芸術大学教授、国際芸術センター青森[ACAC]館長。


レオナルド・バルトロメウス

ジャカルタ芸術大学卒業。2012年にruangrupa(後にGudskul Ekosistem)に参加。近年はオープン・エデュケーションとコラボレーション・プロジェクトに焦点を当てた活動を展開し、海外でのインディペンデント・リサーチやプロジェクトも行っている。


サンドラ・ベルギアヌス

ルーマニア・ブカレストを拠点に、映像制作コーディネーター、プロデューサー、通訳として活動。15年以上にわたり、日本のテレビ局のドキュメンタリーやスポーツ中継、映画(ヴィム・ヴェンダーズ監督の『Perfect Days』、長久允監督の『炎上』など)、CMなどの制作に携わる。
また、ロンドン芸術大学でアートを学び、アーティスト・陶芸家としても国内外で作品を発表している。


梅田 哲也

建物の構造や周囲の環境から着想を得て、その場でしか成立しえない現象としての時間を演出する。これまで美術館や博物館での展覧会のほかに、劇場のパフォーマンス公演や、普段行き慣れない場所へ観客を招待するツアー型の作品を発表。
近年の個展・公演には「梅田哲也 イン 別府『O滞』」(別府、2020-2021年)、「うたの起源」(福岡市美術館、福岡、2019-2020年)、「プレイタイム」(シアターコクーン、2020年)などがある。


末廣 英里

1993年愛知県名古屋市出身。旅を心から愛しており、学生時代は飲食店での接客・調理担当を担当しながら、国内・海外問わず旅をする。趣味が高じて2017年に山口県に移住する。
2023年念願の世界一周を達成する。帰国後は旅した国の料理の再現を試みており、山口県の各地で各国料理を製作する。現在各国料理を提供する飲食店の開店にむけて奮闘中である。


ピリカタント(@pirkatanto)

北海道出身。東京と山口の生活を経て、福岡飯塚を拠点に活動。風土や季節に寄り添い編集した食の活動をしています。
2026年10月吉日、実店舗 "ピリカタント" をOPEN。食事と喫茶と旅と生活に纏わる彼是を展開予定。


カーネル食堂

旅した国の料理とまだ見ぬ国の料理を想像しながら、季節野菜を中心に身体に染みる諸国料理をつくる。
現在は福岡県飯塚市にて店舗を営業。近くにギャラリースペースArt Space Karnelを運営。日本各地に出張料理も行う。

主催: 

Do a Front

助成: 

令和8年度 文化庁 アーティスト・イン・レジデンス型地域協働支援事業、公益財団法人山口市文化振興財団助成事業、公益財団法人小笠原敏晶記念財団助成

協力: 

洞春寺、水の上窯、à tes côtés、株式会社インターン、荏開津通彦、白川美幸、末廣絵里、末廣正義、寺田幸子、福武典子、ピリカタント、山口大学人文学部藤川哲研究室、N3 Art Lab、池田哲、サンドラ・ベルギアヌス、武部祥子

後援: 

山口市、山口現代芸術研究所(YICA)

チラシデザイン: 

寺田幸子

問合せ: 

Do a Front
TEL: 070-4788-5825
E-mail: [email protected]
担当: 藏田 章子
最新情報は Instagram をご確認ください。